謎のキャラ ピンヘッド


おや、ラモーンズのことをあまりご存知無い?
よろしい。ここで少し彼らを紹介するといたしましょう。

フフフ...

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〜 ラモーンズのイメージキャラ? 〜

皆さん、「PINHEAD(ピンヘッド)」というキャラクターをご存知だろうか。ラモーンズファンなら大体がご存知の、PVやイラストやライブに頻繁に登場する、謎のキャラクターである。ラモーンズのイメージキャラクターと言っても良い。

「ガバガバヘイ」についての稿でも記述したが、ライブで「PINHEAD」という曲になると「GABBA GABBA HEY」と書かれたプラカードを持って、彼は登場する。そして散々飛び跳ねたり走り回ったりして会場を煽った後、曲の終了と共に再びプラカードを持って姿を消す。左の写真は、ライブで登場する彼の実際の姿だ。変な気持ち悪い顔は、ゴム製のマスクを被っているものと思われる。

さて、彼は一体何者なのだろうか。その特徴を挙げ、彼の正体に迫ってみよう。
  • 頭は禿げ上がり、頭頂部からチョロっと毛が生えている。
  • 頭頂部が尖っている。
  • 顔はかなり皺くちゃである。
  • 出っ歯である。
  • タレ目である。
  • ライブでは、ネグリジェのような女性用のワンピースを着て登場する。
  • どう見ても男性である。
さて、以上のように特徴を挙げてみたが、はっきり言って彼が何者なのか、私には全く分からない。人間かどうかすら怪しい。ラモーンズさん、あなた方は、一体何を考えてこんな意味不明なキャラクターを採用したのですか?

ピンヘッドという意味不明で馬鹿馬鹿しいキャラクターが、ラモーンズのイメージを馬鹿馬鹿しく軽薄なものにしている感も拭えない。もちろんラモーンズのことだ、そんなことは自覚していただろう。

自分でこんな稿を書き出しておいて何だが、皆様、一体ピンヘッドとは何者なのでしょう。ご存知の方は是非教えて頂きたい。宜しくお願いします。



〜 ピンヘッドの正体 "ZIPPY THE PINHEAD" 〜

上述のように、ピンヘッドの存在は長きに渡って私を悩ませいていたわけだが、この程ついにその正体が判明致した。(と言っても、私が自力で究明したわけではなく、善意ある方に教えていただいただけですが。)

ピンヘッドとは、「ジッピー・ザ・ピンヘッド "Zippy the Pinhead"」というアメリカのマンガに登場するキャラクターである。作者はビル・グリフィス "Bill Griffith" という、アンダーグラウンド・コミックスと呼ばれるマニアックなジャンルの出身のベテラン作家。

ジッピー・ザ・ピンヘッドは1970年代から続く人気シリーズで、社会風刺のコメディマンガ。世界中の新聞や雑誌に掲載されていて、その連載は現在でも続いている。

ラモーンズのBOXセット「WEIRD TALES OF THE RAMONES(邦題:ラモーンズ・ストーリー)」の豪華ブックレットにもビル・グリフィスによるピンヘッドとラモーンズのマンガが掲載されてる。あいにく日本盤のブックレットも全て英語だが、購入者のみ公式サイトで日本語訳されたものを読むことができるので、気になった方は購入してみてはいかがだろうか。(1万円もするけど、BOXセット自体の内容は充分お勧めできます。)