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らんま1/2 爆烈乱闘編

発売日1992/12/25
発売元日本コンピュータシステム
ジャンル対戦格闘
お勧め度★☆☆☆☆
思い入れ★★☆☆☆
完成度1/2


〜 二作目だけど1/2 面白さは大した変化なし 〜

おそらく前作「町内乱闘編」が意外と売れたことにより、その旨みをもう一度味わおうという魂胆がミエミエの本作。
「らんま1/2」という漫画を商品化したものである。

当時のスト2ブームに乗っかって多数発売されたであろう、格闘ゲームの中の一つである。
前作に比べて改良された点は、キャラクターが増えた、操作がより簡単になった、など。
しかし何故か、グラフィックは前作よりも荒くなっている。
原作のファンはある程度楽しめるであろうが、その格闘ゲームとしてのクオリティは、言うまでもなく本家のスト2には遠く及ばない

ゲーム画面

私は本作を新品で購入した。
さて、何故私は決して魅力的でもなく安くもない本作を、金を払ってまで入手したのだろう。

全く分からない。
自分の事ながら、さっぱり理解できない。
確かに「らんま1/2」という漫画は結構読んでいたが、ゲームを買うほどのファンでは無かった。
前作も購入したのだが、決して名作とは言いがたいものだった。

もしかしたら、忌まわしいトラウマなどと共に、記憶の彼方に封印されているのかもしれない。
この謎については、恐らく死ぬ前の走馬灯などでしか、解明されないであろう。
私は、この自らのどうでも良い謎を、文字通り棺桶まで持っていかなくてはならないのか…。

ところで、本作の販売元である会社に注目してみたい。
「日本コンピュータシステム」
まるで老舗IT企業のような、何ともお堅そうな名前であり、ゲーム会社という感じがしない。

この企業のウェブサイトを覗いてみた。
本当にお硬そうな、その名の通り、日本のコンピュータシステムの会社であった。
サイト内にはゲームのゲの字も出てこない。

いや、あった。
会社情報内の沿革の記述内に小さい文字で「らんま1/2」と書いてあった。
…何だかこのゲームが可哀想になってしまった。
確かにあまり面白いゲームとは言い難いが、もう少し愛してあげても良いのではないだろうか。
まるで頭の固いエリート会社員の父親と、彼に愛してもらえない、芸術家を目指す落ちこぼれの息子みたいだ。

がんばれ、らんま1/2…。
2006/9/20 三鷹にて



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